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栗東市経営基盤確立農業構造改善事業（農畜産物処理加工施設）について

近年の農業を取り巻く環境は、長引く経済の低迷と農産物の輸入自由化等により、価格破壊が進み、農業所得が年々低下するなど誠に厳しい状況となっております。

このような中、国において食料・農業・農村基本法の理念を踏まえ、水田農業の再構築を図るため、需要に応じた米の計画的生産の徹底、水田における麦・大豆等の本格的生産等を柱とする「米改革大綱」が策定され、収益性の高い活力ある水田農業経営の確立を目指しております。

栗東市においても、「集落ぐるみによる集団転作」を中心に、米、麦、大豆等を組み合わせた地域の実情に応じた集団化や農地の高度利用を推進するとともに、収益性の高い施設園芸等の誘導に努めております。

また、集落営農組織や担い手の育成を図るため、集落ぐるみによる農地の維持管理体制の確立や認定農業者等の支援を行っております。

一方、小麦、大豆をはじめ農作物全般について、市場競争に生き残れる、良品質の生産技術の習得や消費者ニーズにあった、安全性が高く環境にやさしい良品質な農作物の生産体制の確立と一般消費者、学校給食等をはじめとする地産地消を目指した地元消費者への販売戦略の確立が急務となっております。

このような中、栗東市の２１世紀を目指した活力ある農業の展開を図るため、農業の経営体の強化と産業としての農業基盤を確立する施策の１つとして、経営基盤確立農業構造改善事業（農畜産物処理加工施設）を計画いたしました。

この事業目的は、

転作作物を原料とした市場競争力が強い農産物の製造販売。
次世代の農業の担い手のために農業振興が図れる雇用機会の創出。
環境こだわり農業の推進拠点として、環境保全に配慮した安全な農産物としての強いブランドイメージを与える等、消費者ニーズに応える「安心・安全・新鮮な」市場競争力の強い農産物の加工販売。
野菜の直売施設を併設し、農業者と消費者との交流が図れる加工･販売･体験等の機能を有した施設、また市内の農産物をアピールする発信拠点としての機能を充実して利活用を図ります。